【よもやまVOICE】NO.7 「『働き方改革』とは?」

~『働き方改革』とは?~ 社会保険労務士 内山雅視

昨年(平成28年)9月からスタートした政府の「働き方改革実現会議」について、成り立ちと現在の状況についてまとめてみたいと思います。

各種報道でも「働き方改革」というキーワードが飛び交っております。そもそもどういうきっかけで「働き方改革」が議論されているか、「働き方改革実現会議」では何が話し合われているか、今後報道に接する際の参考にしていただけますと幸いです。

※本欄は、平成29年2月20日現在首相官邸HP(http://www.kantei.go.jp/)で公表されている内容等に基づいて作成しております。

~「働き方改革実現会議」の成り立ち~

「働き方改革実現会議」は、昨年(平成28年)6月閣議決定「ニッポン一億総活躍プラン」の中で、「最大のチャレンジは『働き方改革』である。」としてそれを実現に移すため必要な法律・政策が何かを話し合われる場として設けられました。

そして同会議のテーマとして、以下のようなものを取り上げていきたいとしています(以下、第1回 働き方改革実現会議議事録より抜粋)。

①同一労働同一賃金など非正規雇用の処遇改善

②賃金引き上げと労働生産性の向上

③時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の是正

④雇用吸収力の高い産業への転職・再就職支援、人材育成、格差を固定させない教育の問題

⑤テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方

⑥働き方に中立的な社会保障制度・税制など女性・若者が活躍しやすい環境整備

⑦高齢者の就業促進

⑧病気の治療、そして子育て・介護と仕事の両立

⑨外国人材の受入れの問題

かなり多様なテーマがあげられていますが、「ニッポン一億総活躍プラン」の内容からすれば、①同一労働同一賃金、③長時間労働の是正、⑦高齢者の就労促進に重点が置かれているようです。

働く人

~「働き方改革実現会議」現在の状況~

現在といいましても、本欄執筆中の平成29年2月20日現在の内容でありますが、この時点までで7回の会議が開かれ、年度末に向けてとりまとめに入っているようです。

これまでの会議で注目すべきものとしては、まず上記①同一労働同一賃金に関連し、昨年(平成28年)12月20日に政府から「同一労働同一賃金ガイドライン案」が示されました。これに関連し、本年(平成29年)2月1日の第6回会議の中で、安倍首相は「大切なことは、不合理な待遇の是正を求める労働者が、最終的には、実際に裁判で争うことが可能な法制度とすることであります。」とのコメントをしており、労働者の権利・使用者の義務としてどのような法制度を定めていくか注目されます。

また、上記③長時間労働の是正に関しましては、本年(平成29年)2月14日の第7回会議で、政府から「時間外労働の上限規制について」として労基法上残業時間の上限を明記し超えた場合に罰則を科すこと、また36協定の特例として労使協定を結ぶ場合においても年間720時間、月平均60時間という上限が設けられるという案が示されました。

「働き方改革実現会議」での議論は、法案の方向性を決める上で重大な影響を与えるものと見られており、今後の議論の行方から目が離せません!

働く人2

2017/2/20 社会保険労務士 内山雅視

NPO法人にいがた士業ネット 専務理事・事務局長

新潟第一社会保険労務士事務所 代表

株式会社コモンズ 代表取締役専務

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